本日から1週間、先週と同じく場所にきている。
今回は早春時期という位置付けでやってきたが、今年は大暖冬、加えて昨日今日は特に暖かく、今日の日中の気温は17度もあり、もはや早春季の組成じゃあないんじゃないか、と一緒に虫捕りに来ている調査員と移動の車の中で笑いあった。
この時期になると春に羽化するトビケラ等は、浮石の隙間で小石を集め、口から出す糸でそれらを固め、蛹になるための部屋を作っている。定量調査としては、ある一定の面積内にどれくらいの水生昆虫が何種類、どれくらいの量のものが生息しているのかを調べるために、石裏にしっかりとへばりついてるそれらの蛹室もしっかりとこそげ落として採集していかねばならない。
蛹室を石面から剥がすと当然中が見えるが、ほとんど成虫の形をしていて、羽化がもうすぐであることがよくわかった。しかし今冬はこんなに暖かいんじゃあ、もう既に羽化してしまったものもいるんじゃあないか?
異常気象とかの影響で、採集データにイレギュラーな点が出ると、原因究明しなくてはならないが、よくわからなかったりするととりまとめ考察の際はかなり苦労する。まぁ、今回ボクは採集だけなので気楽なもんである。
明日はまた冬型となり、平年並みになると天気予報は伝えていたが、空調コントロールの効かないホテルの部屋は半袖でいられるほどかなり暑いのであった。