本日は知人のキックボクサーが試合をするというので、会場である「新宿FACE」へ応援に駆けつけた。
名前は「カルヴェロ」、南米旅行中に出会った人ではない。
試合が始まる前、前列の人が言っていた。
「カルヴェロって日本人?」
もう既にリングに上がってるっちゅーに。見てわからんか?
なぜか浅黒いが顔が普通に日本人だろう(笑)
彼は自分が以前働いてた会社での知り合いだ。
その時はプロボクサーで、リングネームは本名だったが、
数年前、キック・ボクシングに転向し、リングネームは「カルヴェロ」となった。
キックボクシングは子供の頃、テレビで中継されるくらい人気があったことを記憶している。
今じゃボクシングすら微妙な状態である。しかし、K-1なんかは人気あるんだよなぁ。
本日、久々にキックボクシングを見た。生では初めてだ。
なんだ、K-1とかとあんま変わらないんじゃないか?
格闘技の細かいルールはよくわからない。素人目には同じに見えた。
しかし、1試合、3回戦だからか、非常に展開が速い。
長くても10分で試合が終わるから、お互い最初からハイテンションなんだろう。
ボクシングに多いクリンチも非常に少ない。
3分間の試合中、彼らに休む暇は与えられないのだ。
あえて休息になるとすれば誤って入ってしまった下腹部への攻撃の後。
キックが攻撃としてあるからか意外と多い金的。
ファウルカップを装着しているとはいえ、当たれば痛いようだ。
やられた選手はレフェリーが、腰の辺りをポンポン叩き、ダメージの回復を促す。
それにしても、試合中はこのやろ的な目でお互いどつきあい、蹴り合いしてても
試合が終わればお互いニコーッと、歯を見せ合う笑顔。
さっきまでの形相はなんだったんだ!なのだ。
「いやぁ、アンタのケリは痛かったよ」
「いやいや、キミのパンチだって凄かった」
なんて話してるんじゃないかと思える程和やかなのだ。
さて、カルヴェロの試合は12試合ある中で7試合目だった。
相手はどうみても10代~20代前半だ。年齢差10以上、下手すると20年以上か?
辛いところだが、カルヴェロの年齢では対戦相手は毎回年下になってしまうんだろう。
運命のゴングが鳴り、試合が始まった。
いけぇ!カルヴェロ!と心の中で叫ぶ。
もっと打ち込めるんじゃないか?そこだ!なぜそこで蹴りを入れない?
あーもう!たたみかけろぅぅぅ!!
もう勝手である。多分蹴りたくても足が上がらないとかあるんだろう。
両者ともダウンを奪えぬまま2ラウンド終了。が、カルヴェロは鼻血を出していた。
カルヴェロはTKO負けが多い。大丈夫か?
そして3ラウンド、お互い打ったり、蹴ったり、いい音させている。
しかし、決定打がない。このまま判定か?
残り30秒、お互い渾身のどつきあいが始まった。
パンチパンチパンチ。
温存してた力を全部放出させるかのようにお互いがお互いにパンチを浴びせ続けた。
そして試合終了・・・判定は!?
ドロー。
惜しい結果となったが、カルヴェロは頑張った。
試合終了後、カルヴェロに対面。左足の甲にアイシングが施されていた。
相手の内ふくらはぎを蹴り続けた結果だ。
そんな状態であったが、明日は普通にフィットネスジムでのインストラクターなのだ。
カルヴェロのキックボクシングでの成績は勝ち星が少なく、負け越している。
しかし!奴はオレとおない歳!
そんなオレは今、坐骨神経痛、
痛みを恐れておっかなびっくり歩いてる場合じゃないのである。
頑張れカルヴェロ!負けるなカルヴェロ!
次の試合も応援に行くぞ!そして次こそは勝ってくれ!!