今朝の朝日新聞の記事。
なんとなんと!
田沢湖にかつて生息していて絶滅したとされていたクニマスが、
山梨県の西湖で見つかった!
という話。
地元では「クロマス」と呼ばれてたんだと。
発見の立役者は「さかなくん」。
魚類検索の編者でもある中坊先生にクニマスの絵を描いてくれ、
と頼まれたが、白く変色したクニマス標本だけではよくわからないので、
近縁種のヒメマスを参考にしようと、仕入れたヒメマスの個体から発見。
どうもヒメマスじゃないっぽい、
ということで中坊先生に見てもらい、再発見、ということになった。
16年前、会社の先輩からヒメマスをもらったことを思い出しました。
もらった日はちょうど出かけていていなかったので、
先輩はビニール袋にヒメマスを入れて、ドアノブにかけておいたのです。
最初は誰かの嫌がらせか思いましたよ(笑)。
すでに日が経っていたためなのか、中を見たらマスだけど黒っぽくて、
いつから置いてあるのか、誰からなのかもわからないので、
そのまま食べずに捨てました。
翌日、会社で先輩から富士五湖のどっか(思い出せない)で釣ったヒメマスだ、
と聞いたのだけど、あの黒っぽい魚体はクニマスだったのかも、と思うと残念ですねえ。
もっとも、当時のボクは魚類調査の仕事を始めたばっかしで、
ましてや絶滅したとされてる魚なんて知らないですからねぇ。
詳細に見たところで全然わからなかったでしょう(笑)。
ホントにただのヒメマスだったかもですし。
まぁ、なにごとも先入観を持ってはダメ、ということですね。
その先輩はふらりと消えてしまい、
今ではどこにいるかもわからない状態だけど、
クニマスから先輩がインスパイアされるなんて、
なんだか自分でおもしろいな、と思いました。